

「生活の困った!」をみんなで支え合う社会のしくみ
みんなのミカタ 社会保障制度③ 安心してくらせる社会へ(社会福祉・公的扶助・保健医療と公衆衛生)
3巻
河合塁・監修
子どもや障がい者、高齢者、ひとり親など、社会的に立場の弱い人たちを支えるのが社会福祉制度。最後のとりでとなる生活保護や健康を守るための衛生活動について紹介し、少子高齢化の中で社会保障はどうあるべきかを考えます。
監修者・河合 塁
岐阜大学地域科学部教授。愛知県出身。専門は労働法・社会保障法など。1999年に社会保険労務士試験合格、2000 ~ 2013 年まで企業年金連合会(旧・厚生年金基金連合会)にて年金関係の仕事にたずさわる。その間に中央大学大学院で博士(法学)を取得し、2013 ~ 2023 年まで岩手大学准教授、2023 年からは現職。サラリーマンから大学教員になり、アラフィフになってからほぼ 30 年ぶりに地元に戻ることに。というわけで「人生万事塞翁が馬」が好きな言葉。著書に『生きのびるための社会保障入門』(堀之内出版、共編著)、『リアル労働法』(法律文化社、共編著)など。
3巻では、子どもや障がい者、高齢者、ひとり親など、おもに社会い的に立場の弱い人たちをささえる社会福祉のしくみをみていきます。また、それ以外の人もふくめて、困ったときの「最後のとりで」となる生活保護、健康を守るためにある衛生活動などについてもみていきます。そして最後に、高齢化や少子化がすすむなかで、これから社会保障はどうしていけばいいのかについて考えます。
「社会保障なんていらない」と思っている人もいるかもしれませんが、ないとやっぱり困るのが社会保障。でも、働く世代も子どももへってくる中で、これからも社会保障をつづけていくために、いろいろ考えないといけないのもたしかです。みなさんもこの本を通じて、友だちや先生ともいっしょに、ぜひ考えてみてください。(はじめにより抜粋)